Case 015 絞り

伝統ある絞り染めの技術で染め上げられた美しい生地の数々。

一つ一つ布を括り作り出される繊細な模様と独特の立体感ある皺が特徴の絞り、

日本が誇る技術ですが、着物離れや絞りの着物となるととても高価で手が出せない。

そうすると技術を持った職人さんもどんどんいなくなってしまう。

そんな現状をなんとかしたい、多くの人に本物の絞りに触れるきっかけを作りたいという熱い思いでご相談をお受けしたのが始まり。

ご自身でもレザーと合わせたテディベアの制作などされていたのですが、新たにデザイン性のあるTシャツを制作しようということに。

何パターンかのデザイン案の中からデザインの決定、貼り合せやレーザーの調整など試作を経て仕上がった完成品。

製品版ではお預かりした生地をカットするまでを担当させてもらいましたが、高価な絞り生地を機械にかけて切り抜くという大胆な試みにこちらも常に緊張感に包まれた作業でした。

機械は正確に同じ形を切り抜きますが、元の生地の柄は様々。
全く同じ配置で切れるわけではないので、プリントとは違う世界にひとつだけの一品です。

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